2014年08月17日

モガディシュの戦い デルタ装備考察

最近ロシア関連の記事ばっかりなので、たまには米軍関連の記事を書いていきたいと思います。

テーマは「モガディシュの戦闘」でのデルタ装備です。

「モガディシュの戦闘」と言えば、あの映画「ブラックホーク・ダウン」の題材となった戦闘ですね。

「モガディシュの戦闘」の発生した1993年10月3日は、ちょうど同じ日にロシアで「モスクワ騒乱事件」と呼ばれる
反エリツィン大統領陣営によるクーデーターを目的とした最高会議ビル占拠事件があったので、当時は全然注目されなかったようです。

それが今では「ブラックホーク・ダウン」の事は知ってても、「10月政変・モスクワ騒乱事件」は知らないという人が多いんじゃないでしょうか?
やはりメディアの力は凄いです(^^;

■ポール・ハウ様と、その仲間達
モガディシュの戦い デルタ装備考察
こうして見ると壮観ですね。映画「ブラックホーク・ダウン」のデルタ兵より装備に凄みが感じられます。
アーマーの胸に貼られたでかい米国旗パッチはこの頃からデルタの伝統だったんですね。
ヘルメットは映画と同じように全員ハーフカットのプロテックヘルメットのようです。

ブーツは全員官給品のデザートブーツみたいですね。
ちなみに同日一緒に戦ったシールチーム6のハワードEワーズディン一等兵曹はアディダスのGSG9ブーツを履いていたとの事です。


■左から1人目(ポール・ハウ一等軍曹)と2人目(不明)
モガディシュの戦い デルタ装備考察
ポール・ハウ一等軍曹は映画「ブラックホーク・ダウン」の登場人物サンダーソン軍曹のモデルになった人物で、
原作の「ブラックホーク・ダウン―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録」に書いてある通り、
CAR15の下部に"マスターキー"と呼ばれるショットガンが取り付けられています。

あとハンドガード右側にフラッシュライトが装着されています。
ハウ氏は現在でもアイアンサイト派らしく、この画像でもダットサイトは乗っていないようです。

あとアーマーは映画と同じPTアーマーなのかと思いましたが、それにしては胸のベルクロの面積が大きすぎると思い調べた所
どうやらAWSのPBPVアーマーのようです。※画像はウッドランドです。
モガディシュの戦い デルタ装備考察
ベルクロ面積以外にも首下付近に配置された増設リグ引っ掛用?の2本のストラップが特徴的ですね。
見たところ1,2,3人目はストラップが確認できるのでAWSのPBPVアーマーだと思います。

モガディシュの戦い デルタ装備考察
装備例(スマッシー二等兵曹さん提供画像)
ハウ様は一見ライフルのマガジンを装備していないように見えますが、この画像のようにカマーバンドの内側に収納してそうですね。
無線機も実は脇腹後ろに収納していると…。

2番目の人ですが、装備はアーマーの上からAWS Strike チェストリグのOD色を使用しているようです。※画像はブラックです。
モガディシュの戦い デルタ装備考察
ハウ様以外全員このAWS Strike チェストリグを装着しているので、当時のデルタでは標準的な装備だったんだと思います。

そして持っている銃のキャリングハンドルにダットサイトが乗ってますが、これはAimpoint 3000のようです。
モガディシュの戦い デルタ装備考察
映画ではAimpoint Comp Mでしたが、シュガート軍曹のM21(M14狙撃改修型)にもこのAimpoint 3000が乗っかってたようです。

また、フラッシュライトはハンドガード下部に取り付けられています。
レンジャーはバレルに直接取り付けていますが、デルタはそのせいで命中精度に悪影響が出る事を嫌ったのでしょう。
見た限りデルタは全員、フラッシュライトはハンドガードに取り付けているようです。

また、デルタの使用する銃のベースガンですが、
 ・原作での弾薬についての記述(グリーンチップ:M855を使用
 ・アッパーフレームのリアサイト形状がA1タイプ
 ・ケースディフレクター付きの個体がある

上記の事からセミ/フル切替のM16A2カービン:M723だと思われます。
モガディシュの戦い デルタ装備考察
モガディシュの戦い デルタ装備考察
(コルト社カタログより)
電動ガンで再現したい場合は、G&Pの「メタル・フレーム for M733」を利用すると良いと思います!

(左)M727(通称:アブダビカービン)を持ったレンジャー隊員:マット・エヴァーズマン二等軍曹
(右)M723(アブダビカービン用段付きバレルに交換済)を持ったデルタ隊員:ダニエル・ブッシュ二等軍曹
モガディシュの戦い デルタ装備考察
モガディシュの戦い デルタ装備考察





モガディシュの戦い デルタ装備考察
あとマグウェル前部に見覚えのある形状が…。これはREDIMAGですね!
見たところ左から2,3,5番目の人が使用しているのが確認できます。

1993年当時はREDIMAGが出始めてすぐの頃なのですが、それを即使用する辺りやっぱりデルタはハイカラさんですね(^^)

そしてなんとマガジンにはフラッシュバンがすぐに投げられるようにゴムのバンドで固定されているみたいです。
この人は確保対象の人物が居る部屋に突入する際にフラッシュバンを投げる係なんでしょうね。
そうでないと、もしフラッシュバンを投げずにマガジンをリロードすると、一緒にフラッシュバンも捨てる事になってしまうので(^^;

■左から3人目と4人目
モガディシュの戦い デルタ装備考察
両者共2番目の人とほぼ同じ装備ですが、こちらは黒色のAWS Strike チェストリグを使用しているようです。

3番目の人も同じくマガジンにフラッシュバンを巻き付けているようです。
こちらのCAR15はアッパーフレームのリアサイトがA1用ではなくA2用のアジャスタブルリアサイトのようにも見えます。
もしA2サイトであれば、この人の銃は標準的なM727:通称アブダビカービンになります。

あと右足に何かが巻かれていますが、いったい何でしょうか?

モガディシュの戦い デルタ装備考察
4番目の人はストックに自作?の茶色いリコイルパッドを装着してますね。
これが後にデルタ内で大流行するデルタパッドの原型である…(嘘)
ストックも異様に黒いですが、M723は標準でアルミストックのバージョンもあるとの事なのでXM177と同じアルミ製ストックだと思われます。

■左から5人目
モガディシュの戦い デルタ装備考察
他の人とほぼ同じ装備ですが、目立った所ではプロテックヘルメットの後部に
ナイトビジョン用のANVIS 6/9バッテリーパックが装着されているのが良く見えますね。
他の隊員のヘルメットにも同じようにANVISナイトビジョンマウントとバッテリーパックが取り付けられていると思います。

また、4人目の人のM723と同様にストックが異様に黒いのでアルミストックだと思われます。

左胸にはM84フラッシュバンが取り付けられているようです。
右足の拳銃はガバメントっぽいですが、この画像ではホルスターが何なのか解りません。おそらくサファリランドの3004だと思うのですが…。

あと気になる点は、3番目の人と同じく両腕に腕時計をしていますがこれは何でしょうか?リストコンパス?



それぞれの装備から推測するに、対象確保時は写真の左から順に以下の手順で突入する予定だったのではないでしょうか?

 1番目(ハウ様):ドアキッカー。必要があればショットガンで扉の蝶番を破壊
 2番目、3番目:フラッシュバン投擲後突入
 4番目、5番目:続いて突入


そうするとハウ様のショットガンにはスラッグ弾かドア突破用専用弾?が詰まってそうですね。
散弾だと兆弾が部屋の中の人を傷つけて危ないって何かで読んだ気がします。
いや、弾の種類じゃなくて蝶番と銃口の角度の問題だったかな? うーん、思い出せない…。

映画「ブラックホークダウン」のブリーフィングの場面でもデルタは対象を確保、レンジャーは周辺警戒と言われてましたが、
デルタは出動前はイギリスのイラン大使館占拠事件の時のように、本当にガチのCQB戦だけをやるつもりだったっぽいですね。

それがまさか、いたる所からうソマリア兵が大量に出てくる事になるとは…。





以上でデルタ装備の考察を終了します。

今年もハイパー道楽&Gun道場のコラボ サバイバルゲーム「ブラックホーク・ダウンごっこ」が開催されるのであれば
上記の装備を参考にして異様に凝ったデルタ兵で参戦してヴイヴイ言わせると良いと思います(笑)

長文を見て頂き有難う御座いましたicon01


■記事作成協力(スペシャルサンクスコ)
スマッシー二等兵曹氏
The サンタ氏

■参考出典
「ブラックホーク・ダウン―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録」
ビン・ラディン暗殺! 極秘特殊部隊シール・チーム・シックス あるエリート・スナイパーの告白
CAR-15(米国ウィキペディア)
AR15フォーラム M733トピック
AR-15 variants ※ほぼ全てのARバリエーションが表形式で解り易く掲載されています。
DAZZLED EYES DESIGNS. 魔肖、PBPVを語る





タグ :デルタ

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Posted by e@g1e  at 04:14 │Comments(14)装備類戦史

この記事へのコメント
マジキチ!(挨拶)
で、出番?出番!?
>>ハウ様
無線機見えないしベルト装備じゃないかと。なんせ撃たない(外さない)人だから。マスターキーはやはり全弾スラッグ弾?(わくわく)
あ、袖ポケ無い!
>>CAR-15
弾はM855かM173かデルタ特製か?レンジャーがM855(グリーンチップ)なのは間違い無いだけど...まあM855の可能性が高いかな?
2人目3人目のバレルは段付きだし4人目5人目もヘビーバレルだから初期のA2カービンかアブダビカービンだと思います(当時のコルトのラインナップにA1サイトのA2カービンは存在します)。
2人目3人目のマガジンに付いてるのは大きさからしてM18発煙手榴弾?5人目のはM84フラッシュバンか?
4番目の茶色いリコイルパッドは側面の網目?から普通のボルトアクションライフルに付いてるようなリコイルパッド?
3人目の右腕と5人目の左腕のはリストコンパスでは?反対の時計はGショックっぽい。
プロテックの反射ステッカー付いたままだし艶消してないように見える...
全員支給品のデザートブーツだけど3人めの右足何巻いてるんだろ?
こんなとこでいかが?
Posted by スマッシー隊長(蔑称) at 2014年08月17日 16:49
で、で、で、でたーーー!!!!
マジキチ米軍大先生隊長だーーー!!!!(いい意味で)
お待ちしておりましたよ(笑)

弾はM173じゃなくてM193の事ですな!?
原作にハウ様が「グリーンチップは貫通力が凄すぎて相手が倒れず、殺害確認できないからマジ困る。M14使いをバカにしてすまんかった。」という下りがあるのできっとM855でしょう!

A1サイトのA2カービンもあったのですか!
原作には
「全員が手工で旋条を切った銃身がついているようなカスタム・メイドの武器を持っている」
って書かれてたので、あーそんな凄いのをすぐにA2カービンに置き換えできないよね。うんうん。
って思いましたがそうではなく、初期のA2カービンを優先的に支給されて、それをカスタムしたのでサイトがA1のままだという事なんですね。たぶん。

しかしなんでマガジンにフラッシュバンを括り付けるんだろう?REDIMAGでただでさえ重いのにそんなの付けたら大変な事になりそうですが(笑)

腕時計の謎はリストコンパスですかー。確かにそれっぽいですよね。
5人目の人はホルスターの位置からして右利きだと思いますが、普通左腕に時計を付けるんじゃね?と思ったので少し引っかかってました(^^;

ブーツの3人目の右足は映画に出てきた「ガムテープに血液型」ですよ、きっと!

さっそく大先生隊長のご指摘を本文に反映します!
あざーっしたーー!!!
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月17日 18:19
>>M193
正直すまんかった。一度投稿したら消えちゃって(;´Д`)
>>ハウ様装備
まあ6本位持ってんじゃないかね?
>>A1サイトのA2カービン
デルタはそもそもカービンで3~400mなんか想定して無いだろうしね。A2サイトは一般歩兵部隊にカービン持たせるから出た要求じゃないかね?
>>マガジンにフラッシュバン
出会頭にまず使う、ってことかと。市街戦前提だからね。
>>ガムテープに血液型
いやあれかかとだし。
Posted by スマッシー隊長(蔑称) at 2014年08月18日 00:19
イチローさんのブログで紹介されてましたが、ハウ様は朴訥な人で装備にお金を掛けずに凝るタイプらしいですね。
それなので、なんか特殊なポーチじゃなくて普通に腰にALICEのM16ナイロンマグポーチかも知れないですな。

A2サイトの件も納得です。デルタはもし必要ならダットを使ったので、別にA1タイプで特に困ってなかったという事ですね!多分。

あと、少し検索してみたら
Flashbangs rubberbanded to the Car-15 magazines for easy access
という単語で上記の画像がヒットしました。
それなのでマガジンにフラッシュバンで確定っぽいですね!
やはりデルタぐらいの筋肉質メーンになるとフラッシュバンぐらいの重量は屁でもないのでしょうか(笑)

ガムテープに血液型はそういえば映画では「デルタはみんなやってる」って言ってたので、位置はともかく一人だけだと不自然ですね。訂正しておきます!
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月18日 00:43
お久しぶりです。

A1サイトのA2カービンですが、M855のNATO制式化をへてM16A2になる時にAR-15カービンもM855に対応するためにM16A2カービンに生まれ変わりました。と床井雅美さん著M16&ストナーズ・ライフルに記述されてましたので、弾はM855では、ないでしょうか。

ミリタリーモデルは、フォワードアシスト付き、ストックは、メタル製です
セミ/フルとセミ/3発バーストのバリエーションがありカナダは、セミ/フルモデルをC8として採用し後のL119への流れに・・・・・・・

A1サイトのA2カービンですが、昨年のRAFregimentの演習でM203をつけられて、活躍してました(物持ちがよいです)

2人目と3人目は、M727通称アブダビカービン、5人目はリアサイトの形状とストックのテカリ具合がメタルつぽいのでM16A2カービンだと思います

追伸
GAN文字FAまでしか出来ませんでしたLの2本が、足りません
Posted by The サンタ at 2014年08月18日 15:34
サ、サ、サンタさんだー!!

と言うとなんか普通にクリスマスで喜んでる子供みたいですね(^^;

「M16&ストーナーズ・ライフル」とはアレですね、自分が以前にありがたくも"タダ"で頂いた
「AK-47&カラシニコフ・バリエーション」(現在アマゾンで中古¥14,382~)とは別の神について書かれた聖書ですね!

自分も一度H少佐にお借りして読んだ事があったのですが、なんか凄かったのを覚えています。
あの時借りパクしとけば良かった(笑)
ちなみにその時交換で貸した「エアソフトガン チューニングバイブル」は借りパクされました!


本題ですがちょっと調べてみた所、セミ/フルモデルのA2カービン(M723)と言うと
・A1サイト
・ヘビーストレートバレル(くびれ無し)
の物を指すようです。(標準でアルミストックはXM177ではないでしょうか?)

あと大事な事ですが、M723は過渡期のモデルである為「ケースディフレクター」が有ったり無かったりするようです。

※参考
http://en.wikipedia.org/wiki/CAR-15#cite_note-8
http://www.ar15.com/archive/topic.html?b=3&f=123&t=355897



ハウ様達の画像が荒いので確かな事は言えないですが、リアサイトは全てA1サイトのように見えます。

M727アブダビカービンだとリアサイトはA2サイトに成ってしまうので、
デルタのベース銃は全てM723で、ヴィッカーズさんのようなデルタの武器係によって必要な人はくびれ付きのカスタムバレル(手工で旋条を切った銃身?)に交換されたと考えるのが自然な気がします。
(本文中のダニエル・ブッシュ二等軍曹のM723が一番解りやすい例ですね)

ちなみに2,5人目の人はケースディフレクター無しのM723で、3,4人目の人はケースディフレクター有りのM723のようですね!

しかし英国RAFregimentですが、もう開発から20年も経つC8?をいまだに使い続けているとは…。さすがです!


ケースディフレクター有りのA1アッパー(米国マニアの間ではC7アッパーと呼ばれています)を電動ガンで再現しようとするとヤバイぐらいに大変そうですが、
なんとG&Pから「メタル・フレーム for M733」として販売されています!
http://www.gp-web.jp/index.php?md=pr&id=GP188
東京マルイからもM733が販売されてましたが、これはA2アッパーなので間違いという事ですね。
まぁマルイは知ってたけど映画「ブラックホークダウン」と同じにしたかったし、新規に金型作るのも大変だったという事なんでしょうね。
自分的にもA1サイトのM733だったら買わないと思います(笑)




って、なんか米軍・英軍マニアのせいでいつの間にかAR系に詳しくなってる!!!騙された!!!!(笑)

というのは冗談でご指摘大変感謝しております。
早速本文中に反映させて頂きます。
(お二人のお名前はスペシャルサンクスとして別枠で記載させて頂きます)
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月18日 21:46
3人目のリアサイトがエレベター式に見えたもので、アブダビかと・・・お騒がせです

A2カービンのストックがメタル製は、これまた床井雅美さん著M16&ストナーズ・ライフルに記述がありましたので、盲目的に信じておりました。
ケースディフレクターの有無は、考察時の揉め事のお約束のようですが、この辺のことは、e@gleさんとスマッシー隊長(蔑称)にお任せします
Posted by The サンタ at 2014年08月18日 22:40
米国のwikipediaにはXM177と空軍用のサバイバルライフルがアルミ製バットストックだって書いてましたけど、
The サンタさんの言われる通り画像のA2カービンのストックはメタル製に見えますよね…。
それに床井先生は余り間違わないと思うので、是非AR評論家のスマッシーさんの御意見を伺いたい所です。

先生出番ですよ!(笑)
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月18日 23:24
さて、はじめましょう(長文覚悟してね)。
まず、デルタの使用銃全般についての個人的見解から。
「全員が手工で旋条を切った銃身がついているようなカスタム・メイドの武器を持っている」の記述ですが、確かにM1911A1に関してはラリー・ビッカース等何人か部隊内にガンスミスがいたことが知られていますが、SMG・アサルトライフルクラスまで同様のカスタマイズしているとは思えません。あくまで普通の『部隊つき武器係』の延長で、部隊支給品の調整・修理・改修が細やかに行われ、市販のオプションの取り付けも積極的に行われている、ということかと。もちろんスナイパーライフル・マークスマンライフル等の調整改修は相当高度な能力でしょうが、デルタ全員が『ゴルゴのA2』持ってるなんてこともありえないのでは?
さて、M4制式化まで仮制式のまま使われたCAR-15ですが、軍用である以上ある程度まとめて生産され、近年までは当然COLT社製でした。もちろん特注の『デルタ仕様』の可能性はありますが、基本的にコルトのモデルナンバー付きの製品を使用しているものと考えます。あくまで『アメリカ陸軍』特殊作戦部隊D分遣隊ですから。
例の『M16&ストーナーズ・ライフル』によると、該当するのはM723、M727です。バリエーションリストによるとM723は14.5インチ『ライトバレル』、カートリッジリフレクターなし、L型フリップサイト(A1サイト)、M727は14.5インチヘビーバレル、『リフレクターなし』、アジャストサイト(A2サイト)付き...あれ?おかしいですね。
でも本文をよく読んでいくと『AR-15A2カービンは、M16A1の部品が残っている間だけ生産が続けられることになっている』という記述があります。そしてM727の紹介ページにある写真のM727はリフレクターがついています。つまり、モデルナンバー以外にロットごとの仕様変更があったということです。
次にストックですが、XM177=メタルストックは有名です。ではその後いつ樹脂製になったのか?実は補強リブが付いたときが正解のようです。つまり、A2カービンでも補強リブが無いものはメタルストックなのです。
以上と画像から、このチームはM723リフレクター付き(無いものもある)・メタルストック付き、M727リフレクター・樹脂ストック付きを使用していると考えます。当然パーツの組み替えも出来るので好みでメタルストック付きM727なんてのもあったかも?
あと、すみません。軍用仕様ではアブダビカービン(M727)以前はカービンのヘビーバレルは無かったようです。訂正します。...だって画像のバレル太く見えたんだもんm(_ _)m
Posted by スマッシー隊長(蔑称)←え?もうこれ固定なの? at 2014年08月19日 03:08
おお、長文ありがとう御座います!

確かに原作でも"レンジャーの回想"として
「全員が手工で旋条を切った銃身がついているようなカスタム・メイドの武器を持っている」
と書かれていて、それがライフルなのか拳銃なのかの記載は無いです。
だけどパッ見で違いが解る武器と言えば拳銃よりはライフルのほうかなと。

またその後に「ナイキがプロのスポーツ選手に支給するように、銃メーカーが用意したものだ。」
と記載があるのですが、レンジャーはデルタを畏敬していてほぼ話しかけなかったらしいので、
それは見ただけで想像で言ってるんじゃね?と思ってました。

確かにヴィッカーズさん等武器係は本職のガンスミスではないので、Gun誌のターク氏のようにライフルのブループリンティング等高難度な事までは行わないかもですが、メーカー製のカスタムバレルへの交換ぐらいだったらやりそうな気がします。(見た目だけゴルゴA2?)

自分は『M16&ストーナーズ・ライフル』は持っていないのですが
M727にもリフレクターの無いバージョンがあったんですね!さすが過渡期モデル…。
電動ガンで再現する場合はA2アッパーのリフレクターを一生懸命削るしか無さそうですね(笑)

ただ画像荒くてアレですがリアサイトは全員A1サイトのように見えるので、すくなくとも
この画像ではM727の使用は無い気がします。(M727はあくまでもA2アジャストサイトですよね?)
勿論、レンジャーが使用してるぐらいなので他のデルタ隊員が使用しててもおかしくないと思います。
(自分はその画像は見た事ないですが)


あとストックの件は補強リブの有無でプラかアルミかに別れるんですね!さすがです!
さすが、ナム戦の頃からAR一筋のスマッシーさんは違うでぇ!!(^^)
お二人の御指摘通り、画像のデルタCAR15で色が異様に濃いのはメタルストックかもしれないですね!

M727以前はヘビーバレルじゃなかったのかー。
そういえば米ウィキのM653にもM855仕様って書いてましたし、本文中画像のM723もバレルが細い気がしますね(^^;


御指摘有難う御座いました。
お名前は別に変えてもええんやで?(笑)
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月19日 07:26
原作の「全員が手工で旋条を切った銃身がついているようなカスタム・メイドの武器を持っている」の件ですが

書いてて思いましたが、銃身だけで言えば表面積の割合的にでゴルゴA2の線も捨てがたいですが
インパクト的には凄い銃身のCAR15(それ以外は普通)よりもカスタムグリップを装備していい感じにカスタムされたガバメントのほうがよりインパクトがあると思うので、

これは昔のデルタを語られる際に必ずセットになって言われる「デルタのカスタムガバ」について
言っている気がしてきました!
確かに「デルタのカスタムガバ」であれば”デルタ全員”ですからねー。

もう誰かCSAT行ってハウ様に直接聞いてきてくださいよ(笑)
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月19日 07:54
デルタっていえばカスタムガバ2丁ですから。
画像よく見てたら3人目のリアサイトがA1サイトに見えてきた...
ってことはデルタのM723はA1サイト→リフレクター追加→樹脂ストックに変更→ヘビーバレル化と漸進的に仕様変更されてる、ってのが正しいのか?
うん、もう全部CAR-15ってことで!
Posted by スマッシー二等兵曹 at 2014年08月19日 08:50
言われてみると3人目はA2サイトのような…。サイトはともかくキャリングハンドルの形がA2っぽいようなそうでないような?
よし。これはCAR-15だ!(笑)

あとアーマーはPTアーマーだと思ってましたが、どうやらAWSのPBPVアーマーみたいですね。
スマッシーさんが携帯で送ってきた無意識に参考にしてた1/6フィギュアの画像がまさにPBPVだったりするのでさすがだと思いましたよ!(笑)
Posted by e@g1ee@g1e at 2014年08月19日 21:59
https://www.tiktok.com/@alexdasl?is_from_webapp=1&sender_device=pc
Posted by ALEXjeazy at 2022年11月01日 23:04
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
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