2009年05月23日

LWRC M4カスタム

突然ですが、2009年現在で一番優れた実銃のM4カスタムはいったいどの製品なのでしょうか?
当然自分は日本人で実銃を所持しておらず、しかも撃った事も無いのですが
本やネットの情報を総合するとHK416に代表される「ガスピストンシステム」を搭載しているM4が
数あるM4カスタムの中でも現在最高位に位置しているのは間違いないようです。

その「ガスピストンシステム」を搭載しているM4の中でも実際にソマリア等でデルタチームリーダーとして活躍し、映画「Black Hawk Down」に出てくるサンダーソン軍曹のモデルにも成り、嫁さんがデルタ創設者であるベックウィズ大佐の娘さんという「超デルタ野郎」ポール・ハウ(Paul R. Howe)氏が大プッシュしていたLWRC製のM4カービンカスタムがあちらではかなり評判が良いようです。


COMBAT TACTICS(Vol.5 2007年秋号)のLWRC広告よりポール・ハウ氏です。
2005年9月のSATマガジンで激太りしたポール氏を見た時は泣きそうに成りましたが
現在はだいぶ痩せられたようでホッとしています。

この広告の中では
「LWRCのカービンは私が今までに所有・使用した事があるなかで断然最も良いライフル銃です。」
と言ってますね。

LWRC社のM4はHK 416と同様のガスピストン方式を採用しているのが特徴で
口径やRAILの有無、バレルの長さ、フロントサイトの形状等でM6,M6A1~A4,PSD,SABRのように数種類のバリエーションを発表しており、そのうち一番小さいPSDと一番大きいSABRについてはディスカバリーチャンネルの「フューチャーウェポン」でも特集されたのでご存知の方も多いと思います。


一番短いバージョンであるPSDです。
7.5インチバレルのSBRといえばNoveske社のDiplomatやTroy社のM7A1が有名ですが
LWRC社のPSDは8インチのバレルを装備し、ガスピストン方式なので作動不良が少なさそうです。
また7.5インチSBRには必ずと言っていい程装着されているNoveskeハイダーではなく
普通のフラッシュハイダーが装着されているのが新鮮ですね。
RailハンドガードもTroy製に見えて実はTroy製Railとは上下逆に取り付ける
オリジナルRailが装備されていますね。




ボクらの大好きなポール・ハウ氏が編み出した「CSAT Package」です。
ちなみにCSATとはポール氏が開校しているシューティングスクールで
元デルタの人が創設して会社の体制もデルタ並みに量より質重視かつ秘密主義なPMC
である「Triple Canopy」社の訓練を請け負ったりしているそうです。

この「CSAT Package」はLWRCのM6A1をベースに
 フラッシュライト:Novatac社 120T-0
 ライトマウント:Larue社 LT 606-1
 スリング:Vicking Tactics社 VTAC-MK2
 スリングアダプター:(前)Daniel Defense社 DD-7101-S,(後ろ)DD-4062-S
 ライフルケース:Elite Survival社 Discrete Soft Carry Case
 リアサイト:XS Sights社 CSAT 7 Yard CQBR Notch
 リアサイトベース:Yankee Hill Machine社 Fixed A2 Style Rear Sight YHM-634K
上記のパーツ類がセットされているお得なセットで、
普通のシューターや警官が購入してから何も買足さずに直ぐに撃てる事を目的とした物だそうです。


フレームのアップです。
CSATのロゴである日本語の「力量 + 能力 + 自律 = 勇士」がプリントされていますね。
これはデルタの理念である「自分で何をすべきか考えて行動できる兵士」を表しているのでしょうか?
変な日本人に捕まって「牛肉 + 葱 + 汁 = 牛丼」とか教えられてなくて良かったです。
まぁ、そんな事したら世界中何処に逃げても確実にヤられちゃいそうですが(笑)


ただ、最近LWRC社とハウ氏の間に亀裂が入ったようで
ポール氏が2009年4月頃にCSATのWebサイトに以下のようなメッセージを掲載していたそうです
(現在削除済?)
"NO MORE LWRC
I have decided to separate CSAT and LWRC effective 16 March, 2009. While I feel they have great potential and make quality weapons, it is in the best interest of CSAT to take this action.

Reference the CSAT rifle, it is out from LWRC. It has a 1/7 barrel. I wanted a 1/9 but they choose to ship it as is and not put a more accurate barrel on it designed for the common .55 grain round. It will shoot, but not to the capability of the gun/round. In the end, they are content with the accuracy of the rifle, I am not.

I will be working with DPMS on a standard gas operated rifle in .223/5.56 and it should be available shortly at a much reduced price and more accurate platform.

If you have questions reference my decision, feel free to call or e-mail me."

簡単に翻訳すると
LWRCやめます
CSATは2009年3月16日付けでLWRCと決別する事に決めました。

LWRCは素晴らしい能力を持って高品質な銃器を作るので
CSATに取って欠かせない存在でした。

CSATで使用しているライフルはLWRCから供給されていますが
それは1/7ツイストのバレルを装着しています。
私は一般的な警官が使う安価な55グレイン弾に適していて
1/7より精度が出る1/9ツイストのバレルを装着した物を望みましたが
LWRCは1/7ツイストのバレルのまま出荷してきました。

それは確かに撃てますが銃の性能を最高まで引き出しているとは言えません。
結局彼らは現在のライフルの精度に満足してしまったのですが、私は違います。

私はDPMS社と共により精度が高く安価な標準のガスオペレーション式5.56mmライフルを開発するつもりです。

私の決定に質問や疑問が有ればメール下さい。」
と言った所でしょうか?
このメッセージが掲載された後あちらのフォーラムでも色々盛り上がったようで
「LWRC製からDPMS製に乗り換えたら余計精度が落ちるんじゃ…」
「1/7ツイストでも1/9ツイストでも精度はそんなに変わらないよ?」
「NoveskeかLMTにしとけば良かったのにDPMSって…」
とか言われたようですが
LWRC社のコメント(抜粋)によると
「CSATライフルの為に1/9ツイストバレルを用意するつもりでしたが
ポール氏が1/9ツイストを指定するのが遅かったので1/7ツイストバレルのまま
250挺のライフルをCSATへ出荷しました。

ポール氏の為に1/9ツイストバレル用のマンドレルを作らせている途中で
"1/9ツイストバレルが出来るのが遅すぎる"とか
"DPMS社のライフルを使用している"等のメールが来ました。

彼は我々の顧客や市場を理解しておらず、
我々は別々の市場を狙っていたのかも知れません。

いずれにせよポール氏の決定なので我々はそれを尊重します。
DPMS社と共により良い結果が得られる事を願っています。
この結果に我々は何の悪感情も持っていません。」
と言った所のようです。

ポール氏は普段CSATに訓練に来る一般的なLEOオペレーターに最適の銃が欲しかったのでしょうが
ちょっと短気だったかも知れませんね。
ブラックホークダウンの原作になった「強襲部隊」にも描かれていましたが
ポール"アニマル"ハウ氏は自分の思い道理に行かない事があるとすぐに怒り出してしまう性格のようです。

LWRC社もポール氏も超一流のプロフェッショナルなだけに
このような結果になり残念です・・・。


とりあえずHK 416+ラリー・ヴィッカーズ 対 LWRC M6+ポール・ハウの元デルタコラボ対決は
ラリー・ヴィッカーズの不戦勝っていう事でいいですかね?(笑)





おまけ

射撃中のLWRC製カービンのガスピストン部分に砂を掛けたり
水中から出て直ぐに発砲したりしています。


フューチャーウェポン LWRC製PSD紹介の回です。
激痩せに成功したポール・ハウ様が見れます。





同じカテゴリー(ライフル)の記事画像
LCT AK105
LCT VSS チューニングその1(精度向上+消音化)
RS SVD
RS SVD
RS SVD
VSR-10 流速カスタム(失敗編)
同じカテゴリー(ライフル)の記事
 LCT AK105"FSB"カスタム (2016-08-17 22:00)
 LCT VSS チューニングその1(精度向上+消音化) (2015-02-11 20:44)
 RS SVD "ドラグノフ" カスタム(3) 【電装系+ピストン交換編】 (2014-05-14 00:20)
 RS SVD "ドラグノフ" カスタム(2) 【流速化編】 (2014-05-13 00:14)
 RS SVD "ドラグノフ" カスタム(1) 【チャンバー・多弾数マガジン編】 (2014-05-10 01:11)
 VSR-10 流速カスタム(失敗編) (2013-12-14 12:02)

Posted by e@g1e  at 02:23 │Comments(4)ライフル

この記事へのコメント
取引先のはからいで、今年のショットショーで撃たせてもらうことができました。初めてガスピストン式を撃ちましたが、素人の私が撃った感想ではキックがストレートにきますが、フルオートでもコントロールしやすく、いままで撃ってきた従来のAR系ライフルよりもいいな~という感想がもてました。
もしアメリカに住めてライフルを購入でるなら、価格の高い銃ですが最初からMAGPULやTROYの
サイトなどがついてくるのでM6かM6A1が欲しいな~と思います。
Posted by tac at 2009年05月23日 07:09
実際に実物を撃たれたとは・・・!物凄い貴重なコメント有難う御座います!!
tacさんはどちらかのショップの方でしょうか?ショットショーに行けるだけでも羨ましいのに、ましてやLWRCの実銃をしかもフルオートで撃たせて貰えるなんて羨ましすぎです!

やはりガスピストン式はリュングマン式のように膨張したガスがジワジワとボルトを後退させるのではなく、ピストンロッドがガツンとボルトを後退させるので反動に違いが有るのでしょうか?

どちらにせよ扱い易くて高精度で故障しないAR系ライフルは最強っぽいですよね。
自分は弾の補給の心配がありますが、やはりフューチャーウェポンで特集されていたPSDの6.8mm口径モデルがとても気になります(^^)
Posted by e@g1e at 2009年05月23日 09:13
MASADAを筆頭に交戦中にアッパーレシーバの交換をお勧めする!セイバーとか、50口径を撃つヴェオウルフとかM4プラモ京四郎時代です。
6.8mm弾は、とても気に成ります10mm弾のように成りませんように。
Posted by 殺人サンタ at 2009年05月27日 12:03
プラモ京四郎懐かしいですね!
ちなみに自分は「超戦士ガンダム野郎」世代です(笑)

6.8mm弾ですが、ナイツのPDWは6mmだったりするので
本当に357SIGや40S&W弾のように、似ているけどちょっと違う弾が色々出てきそうですね(^^;
Posted by e@g1e at 2009年05月27日 21:03
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。